★ 社員の不正行為

　ご依頼による標記の件について調査した結果を下記の通り報告致します。
※注意　個人情報を保護する為、個人名及び社名は全て仮名であり、道路名なども変更している為に方角や道順が矛盾しています。

１．調査資料

【調査対象者】
氏　　名　　松下　國男（仮名）
勤 務 先　　不正金属　株式会社
所 在 地　　大阪市西淀川区＊＊　1－1－11
２．調査概要
【調査目的】
不正金属　株式会社に常勤する松下　國男（以下文中“甲”と称す）が、同社の廃材やスクラップを私利私欲の為に持ち出し売り捌いている疑いがあり、勤務中に於ける不正行為の有無を調べる。

【調査結果】
平成20年7月16日（水）甲は「不正金属　株式会社」の代表者の許可無く、私利私欲の為に同社の廃材やスクラップなどを甲が使用している同社のトラックに積み込んで持ち出し、鶴見区＊＊＊1丁目11-11及び、鶴見区＊＊＊2丁目22-22に所在する「株式会社　悪徳商店」で売り渡す状況を確認しました。

平成20年7月17日（木）に関しては、目立った動きは無く不審な行動は見られませんでした。

内容に関しましては、以下調査結果詳細（時系列表記）を参照願います。

 

３． 調査結果詳細（時系列表記）

平成２０年７月１６日（水）

０８：４５　　現場、甲の勤務先「不正金属株式会社」に到着する。
(所在地：大阪市大阪市西淀川区＊＊1－1－11)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
調査班、甲から警戒されないように直接同社が見える位置ではなく、甲が専用で使用しているトラック（以下文中“甲車両”と称す）が動き出せば判る位置にて張り込みを開始する。
（車両：トヨタ普通トラック 白色 大阪 500 ね ＊＊-＊＊）

０８：５３　　甲車両が動き出すところを確認、府道＊＊号線を北方向に右折する。
　　　　　　　同車両の荷台には、荷物が積まれている。

         　　    調査班、此れより追尾を開始する。

０８：５６　　府道＊＊号線「＊＊橋北詰」の交差点を東方向に右折する。

０９：０１　　中央環状線（府道２号線）の側道に入り南方向に進行、＊＊＊ｍ程先の信号交差点より本線に入り北　　　　　方向へ迂回する。

０９：０４　　大日付近、中央環状線より国道１号線に入り北上する。

０９：１２　　枚方市＊＊１丁目付近、国道１号線を左折し府道＊＊号線に入り北上する。

０９：１７　　国道＊＊＊号線を＊方向に左折する。

０９：１７　　甲車両、＊＊＊号線を左折してすぐに「株式会社＊＊ ＊＊工場」に入って行くところを確認する。
　　　　　　　（所在地：大阪府枚方市＊＊＊＊1-11）

０９：２０　　同工場敷地内に同車両が停車している状況を確認し、工場から車両が出入りすれば確認出来る位置にて張り込みを開始する。

０９：３３　　甲車両が同所から出て来て、再び国道＊＊＊号線から府道＊＊号線に入り南下する状況を確認。

　　　　　　　甲の勤務先へ引き返すものと思われ、調査班、一旦距離を空けて追尾する。

０９：５５　　甲車両が、甲の勤務先へ引き返した状況を確認する。
　　　　　　　荷台の荷物は無くなっている。

１０：０１　　一仕事を終え、甲が作業場の前でタバコを吸いながら一息付いている状況を確認する。

１０：３０　　甲車両が再び同所から動き出す様子は無い。

１１：００　　状況に変化無く、甲車両の動き出す様子は無い。

１２：００　　状況に変化無し。

　　　　　　　本部指示にて、午前の調査を解除する。

 
１３：００　　午後の部の調査を開始するが、作業場「不正金属株式会社」の前に甲車両が無い。

１３：０２　　荷台にグリーンシートが被せられた甲車両が戻って来て同作業場前に停車、甲が降りて作業場内へと入って行く。
　　　　　　　シートは被せられているが、表面は平らであり荷物が積まれている様子は無い。

１３：３６　　遠方より甲の作業場前付近を確認してみると、付近住民と会話をする甲の姿を確認する。
　　　　　　　甲車両の荷台のシートは依然平らな状態で、荷物が積まれている様子は無い。

１４：０３　　再び甲の作業場付近を確認してみると、甲車両に被せられているシートが盛り上がっており、荷台に何かが積み込まれた状況を確認する。

１４：１０　　作業場内から甲が出て来る。
　　　　　　　その後トラックに乗り込み、作業場前にて進路を変えて南方面へと向かう。

　　　　　　　調査班、此れより追尾を開始する。

１４：１４　　内環状線（国道４７９号線）に入り、南方面へ向かう。

１４：１９　　「豊里大橋」を渡った甲車両は、「京阪本通１」を通過し更に南下する。

１４：２９　　「緑１」交差点を左折、東方面へ向かう。

１４：３６　　その後進路を南へ向け「鶴見通」に合流、西へ走行の後、内環状線「鶴見３」交差点を北上する。

１４：４０　　同「鶴見４」交差点を右折、東方面へ向かう。
　　　　　　　尚、甲車両が前述と同一ルートを走行している状況は極めて不自然と思われ、甲の警戒の可能性も考慮に入れ慎重に追尾を続行する。

１４：４５　　その後同車両は、北上し西へ進路を取り、「花博記念公園西口」交差点より、再び内環状線に合流、南方面へと向かう。
　　　　　　　尚、調査班は甲の警戒を考慮、このまま追尾を行うと露見の可能性が思慮されるため、一旦車両間の距離を空ける。

１５：１２　　鶴見区内に所在の事業所前に停車中の甲車両を確認する。
　　　　　　　社名：悪徳商店（事業所）
　　　　　　　（所在地：鶴見区＊＊＊1丁目11-11）

　　　　　　　甲車両付近にて甲と同社の関係者と思しき人物が荷台の積載物を運び出している様子が窺える。

１５：１７　　運び出しが終わったものと思われ、同車両を覗き込むと積載物が何も積まれていない状況を確認する。

１５：１９　　その車両付近で何かを待っている様子であった甲が、誰かに呼ばれたのか、同社屋内へ慌てて入って行く。

１５：２０　　その後１分経つか経たないか程にて甲が出て来て、車両に乗り込み発進する。

１５：２１　　南へ向かった甲車両が事業所の前に停車、甲が降りて来て、同所
内から出て来た中年男性と会話する状況を確認する。

　　　　　　　同状況及び看板から先ほどの事業所の関連先である事が判明する。
　　　　　　　社名：株式会社悪徳商店
　　　　　　　（所在地：鶴見区＊＊＊2丁目22-22）

■■■　収集運搬業者詳細　■■■
許可番号 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
会社名 株式会社悪徳商店
会社住所 〒538-＊＊＊＊
TEL(06-6＊＊＊-＊＊＊＊)
大阪府大阪市鶴見区＊＊＊1丁目11-11
事業所住所 〒538-＊＊＊＊
TEL(06-6＊＊＊-＊＊＊＊)
大阪府大阪市鶴見区＊＊＊2丁目22-22
取扱廃棄物 業区分 
燃えがら
汚泥
廃油
廃酸 
廃アルカリ 
廃プラ ゴム
くず
金属くず
ガラス
陶磁器 
鉱さい 
がれき類
ばいじん
紙くず
木くず 
繊維くず 
動植物残さ 
動物糞尿
動物死体 13号
廃棄物 
感染性廃棄物 
アスベスト 
PCB 
その他
 収集運搬 － － － － － ○ ○ ○ ○ － ○ － ○ ○ ○ － － － － － － － －
  　
施設の条件 「 余 白 」 
許可期限 2030/12/31 

１５：２２　　その後、再び車両に乗り込み発進、北上した後内環状線に合流、更に北方面へと向かう。

１５：３８　　同「京阪本通１」交差点を通過し北上、豊里大橋を渡る。

　　　　　　　調査班は、追尾を続行する。

１５：４２　　「＊＊２」交差点付近を東方面へ向かう。

１５：４３　　甲車両が甲の勤務先前に停車、甲が降りて作業場内へと入って行く状況を確認する。

　　　　　　　調査班は、更なる甲の動きを監視するため、付近にて張り込みを再開する。

１６：００　　甲及び使用車両に動きは見られない。

１６：３０　　甲が作業場より単身で出て来る。
　　　　　　　煙草を吸いながら付近をウロウロする様子が窺える。

１６：３２　　甲が再び作業場内へ入って行く。

１７：００　　同時刻に於いて甲に動きは見られず、使用車両も停められたままである。
尚、同荷台部分に廃材等積載物は無い。

　　　　　　　同状況を本部に連絡、指示にて本日の調査を解除する。

 
平成２０年７月１７日（木）

０８：４６　　現場、甲の勤務先「不正金属株式会社」に到着する。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
調査班、甲から警戒されないように直接同社が見える位置ではなく、甲車両が動き出せば判る位置にて張り込みを開始する。

０９：００　　甲車両が動き出す様子は無い。

１０：００　　時折直接作業場の様子を窺うが、特に変わった様子は無く、甲車両の荷台にはシートは掛けられておらず何も積み込まれていない。

１１：００　　依然、甲車両が動き出す様子は無い。
甲車両後方には廃材が詰め込まれているダンボールが積み重ねられている状況を確認する。

１２：００　　状況に変化無し。

　　　　　　　本部指示にて、午前の調査を解除する。

１３：００　　午後の部の調査を開始する。
甲車両は駐車されたままであり、荷台には何も積み込まれていない。

１４：００　　依然状況に変化は無い。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
１５：００　　甲車両の荷台には何も積み込まれておらず、同所から動き出す様子も無い。

１５：２９　　赤いクレーンが装備された大型のトラックが同社の前に停車する状況を確認する。
　　　　　　　（ナンバー：大阪200 せ 11-11）

１６：００　　クレーンが上がり、同社の前の電線の中を通している。

　　　　　　　状況からすぐに甲車両が動き出す事は無いと判断、再び直接見えない位置にての張り込みを再開する。

１６：５５　　作業場付近を確認すると、クレーン付きの大型トラックは既に立ち去っている。

１７：００　　同時刻に於いて甲に動きは見られず、使用車両も停められたままである。
尚、同荷台部分に廃材等積載物は無い。

同状況を本部に連絡、指示にて本日の調査を解除する。