★ ストーカー対策１０《自宅割り出し》

再び、男の最寄駅での張り込みを開始する。

今回は、おおよその時間は絞れている。

念の為、早めの１６時にスタート

１７：００・・・もうそろそろか・・・

１８：００・・・Ｓ駅に１８時３０分に到着するには、もう出ないと間に合わない時間。

またか！！どうなってるんだ！？家に寄らずに電車で直接Ｓ駅に向かうのか？

「ひょっとすればホテルに行けるのでは？」と思わせ、車を出させるように仕向けているのだが失敗したか！？

あっっ！！発信機を確認してみると車が動き出している！！！

これは電車通勤してないぞ！！無職か？そのへんで働いているのか？
ともかく男の駐車場へ急行する。

やはり車は無い、男はみるみるＳ駅に向けて車を走らせている

そこには幻の女はいないのに・・・

もう無駄な時間は費やしたくないので、２度目のドタキャンを実行。
メールで「ごめんなさい、やはり急に用事が入りました」と伝える。

男はおそらくムシャクシャしているだろうけど、幻の女に対してやさしく返信。
「やっぱり無理だったか　残念だけど次はいつ出て来れる？」

この男はその鬱憤をはらすべく依頼者のＡさんにヤツ当りをし始める。
「さぁ、ダンナさんにどうやって報告しようかな」
「俺を振り回した報いを受けろ」
「ダンナの試験メチャメチャにしたらどうなるだろうなぁ～」
などとメールが届きだす。

なんて野郎だ！！

しかしこの男、まんまと矢崎メールの術中にはまり、我々が待ち伏せている駐車場に向けて帰ってきている。
よし！今日中には必ず家を割り出す。

同所から車で１５分の距離・・・
１０分・・・
５分・・・近づいてきた。調査員２名、それぞれ配置に付く。

来たぁーっっ！！車輌を駐車している。
駐車完了、男が出てきた。奴に間違いない。

駐車場前の袋小路になっている一角に入っていく。
辺りは暗いが、どこの家に入っていくか確実に確認しなければならない。

入った！！
調査員２人の目にしっかり焼きついた。

家はＨ市○○－○　表札から苗字を確認。
結構立派な一戸建て住宅だ。
状況の生活感から子供がいる様子も窺える。

翌日、同所の建物と土地の所有者を調査。
フルネームも同時に判明。奥さんの名前も判明する。

さて、外科医である事がハッタリである可能性が濃厚。
次回、勤務先調査に乗り出す。